精神状態短時間検査(MMSE)~認知機能評価 評価用紙 点数 項目 検査~

認知機能の評価について
一見正常な応対をしている高齢者にも認知機能障害が潜んでいることがあります。
認知機能障害を把握しておくことは、退院後の介護計画を立案する際に重要なデータとなります。
認知機能評価には長谷川式簡易認知評価スケールや(MMSE)などが用いられます。

精神状態短時間検査-日本版(MMSE-J)(杉下2006)の基準関連妥当性について、日本の「アルツハイマー病神経画像戦略」(「Japanese Altzheimer’s Disease Neuroimaging Initiative (J-ADNI)」)に参加した被験者313例のデータに基づき2010年に予備的に評価した。また、再検査信頼性もJ-ADNIに参加し、2度検査した145例について予備的に評価した。再検査は最初の検査の6カ月後に検査された(杉下、逸見、JADNI研究2010)。しかし、2012年3月、製薬会社社員によってJ-ADNIデータの改ざんが報告された。そして、2014年3月には杉下守弘と朝田隆が改ざん、研究実施計画(プロトコル)違反およびそれらの疑いのある問題例合計105例(杉下による68例、朝田による37例)を東京大学特別調査委員会に報告した。2014年6月20日に東京大学特別委員会は「データが不適切に人によって不適切に修正されたこと」を承認した。このため、2010年の論文の著者ら(杉下、逸見)は、論文の掲載取り下げと論文の再検討を申し出、認知神経科学編集委員会はこれを2014年6月3日に受諾した。

その後、2014年10月に第三者委員会に問題例として129例が報告された。第三者委員会報告書はこれらの問題例を調べ、問題ないとした。しかしながら、筆者(杉下)による4回にわたる第三者委員会に対する反論により、第三者委員会の問題がないという判断は誤りであることが明らかにされた(http://www.geocities.jp/shinjitunodentatu/daisannsyaiin.html 参照)。従って、データの適切な是正が必要となった。しかし、J-ADNIの研究代表者岩坪威氏は2016年1月末にJ-ADNIのデータを是正することなく日本科学技術振興機構から研究者に制限公開した(http://humandbs.biosciencedbc.jp/hum0043-v1)。そこで、本研究は、杉下、逸見、JADNI研究(2010)のデータのうち改ざん、研究実施計画(プロトコル)違反およびそれらの疑いのある問題例などを除き、MMSE-Jの妥当性と信頼性を再検討することを目的とした。



MMSE-J精神状態短時間検査の構成
11のカテゴリーに分けられる一連の質問と課題から構成されています。

見当識 ・・・ <時に関する見当識> 「時」に関するいくつかの質問に答える
<場所に関する見当識> 「場所」に関するいくつかの質問に答える
記銘 ・・・ いくつかの単語を繰り返して言う
注意と計算・・・<シリアル7課題> 暗算で特定の条件の引き算をする
<逆唱課題> 特定の単語を後ろから言う
再生 ・・・ 「記銘」で使用したいくつかの単語を言う
呼称 ・・・ 日常的にありふれた物品の名称を言う
復唱 ・・・ 教示された頻繁には使われることのない文を正確に繰り返す
理解 ・・・ 教示されたいくつかの命令を理解し実行する
読字 ・・・ 紙に書かれた文を理解し実行する
書字 ・・・ 筋が通った任意の文を書く
描画 ・・・  提示された図形と同じ図形を書く


         30点満点 20点以下は認知症を疑う

精神状態短時間検査(MMSE)用紙については、
下記URLをコピーしてお使いください。

https://yoshiya-hasegawa.com/life_doctor/mmse.pdf

→ 老年期うつ病評価尺度(Geriatric depression scale 15;GDS15

→ 長谷川式簡易知能評価スケール(長谷川式認知症スケール)

引用文献
原著
精神状態短時間検査-日本版(MMSE-J)の妥当性と信頼性に関する再検討
杉下 守弘, 逸見 功, 竹内 具子

著書 JJNスペシャル NO.88 医学書院 岩田充永
急変予防&対応ガイドマップ 高齢者救急

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