持病は生まれつきアトピー性皮膚炎を患っています。
胆嚢炎になり胆嚢に石ができていたので、胆嚢摘出の手術をしました。
手術前には、右胸の下辺りの痛み、右背中の痛みがありました。ベッドで寝返るのも辛いほど痛かったです。
入院は二度しました。一度目は様子見の入院。その時は半月間ほど水分も摂れない断食で、点滴で生活をしていました。痛みも治まったので退院。二度目は手術入院。5日ほどで退院できました。入院翌日に手術して、術後3-4日ほどで退院。
入院費用は二度含めて保険を使って約10万円ほどで済みました。
一度目の入院時に点滴生活から解放されてから食べていた食事は、脂肪を排除したものでした。白身魚やあっさりしたスープやサラダなど。二度目の入院時には術後はおかゆなど内臓の負担にならないもの。それ以降はうどんなど。
入院中はパソコンを我慢するのが辛かったです。スマホは許可されていたので、スマホのゲームをしたり音楽を聴いたりネットサーフィンをしていました。他患者との会話はあまりなく、会ったら挨拶をするぐらいでした。あとは何の病気で入院されたのか話したぐらいです。術後の痛みは、くしゃみをするだけでも開腹手術した痕が痛んだので、ベッドで安静にしていました。
手術前の相談はあまりありませんでした。摘出手術をしないといずれ胆嚢周りの合併症やら危ないと話を受けていたし、いつ痛みが再発するかもわからなく不安だったので、摘出一択でした。
手術前にネットで調べていたら、脂肪分を多く摂ると下痢をすると書かれている事が多く不安でしたが、ほどほどだと下痢もありません。
手術後気をつける事は、手術後三か月ほどお腹の筋肉に負担が掛かる作業に気をつけた点です。手術後は肉体労働などできませんでした。
入院時には、本を数冊持ち込みました。下着などは当然持ち込みました。病院にシャワー室があるので、2日に1回など利用していました。アトピー性皮膚炎を患っていたので塗り薬も持参。一度目の入院をした病院では、看護師さんに相談してWi-Fiを許可されたので、家族に持ってきてもらって快適なネット生活をしていました。二度目の入院をした病院では持ち込めず。
総合病院に入院しました。4人部屋でした。
手術前も手術後もとても優しくユーモアのある主治医でした。看護師さんの対応も基本的に優しかったです。手術後の身体の状態に気を使っていただきました。
読書が好きなので、入院中は本は必須です。1日中ベッドの上なので集中して読書ができます。あとは音楽が好きなのでヘッドフォンですね。
手術前は油の多いものを食べると右胸の下に凄まじい痛みが走りましたが、手術後は一切ありません。
手術には後悔はありませんが、病気になる前の食生活に気をつけるべきでした。患ってからでは遅いですからね。同じ病室に人工透析を受けている方がいたので、将来のために気をつけないとなととても気が引き締まりました。
胆嚢炎を患って手術を考えている方には、摘出手術をしたら脂肪分を完全に摂れなくなるわけではないからそこは心配いりませんと伝えたいです。もうこの病気になってしまったらしょうがないので、何か魔法や祈りが効くならいいですが、現実的にはそういうのは無いと思うので摘出手術も致し方ないかなと思います。胆嚢摘出後の障害は今のところ目立ってありませんが、その手の最新研究は時々チェックしています。
手術後のリハビリはありました。最初はベッドから起き上がる訓練。便秘対策の歩行運動です。効果があったかは正直わかりませんでした。
家族はとても心配してお見舞いに来ました。若くてこの病気になったので、日頃の食生活が悪かったんだとおしかりも受けました。
成人になってから初めての入院と手術でしたが、日常から離れて1日中入院生活はとても苦痛でした。退院後に自分の部屋に戻ってきた時は、人生でないぐらい幸せな気持ちになりました。パソコンも使えるゲームもできる。買い物にも行けるし食事もなんでも食べられる。入院生活と実生活のギャップというか差が凄まじかったです。入院はしてみないとわからないものですね。まさに百聞は一見に如かず。この僕の文章を読んでも、自分の実体験には敵わないかと思います。また、人生の最期を垣間見ました。年老いて病気になって入院したり老人ホーム暮らしになるとこんな気持ちになるのかなと、先取りした気分です。これも実際に年老いないとわからない領域なのかなと思います。昔から不摂生だった自分にとって、胆嚢摘出で済んでよかったなと不幸中の幸いも感じました。糖尿病や人工透析が怖くもなりました。上記にも似たことを書きましたが、人生の終わりを垣間見たのも大きい体験でした。自分の人生を見つめ直したり、人生ってなんだろうと思ったり。自分の人生で何がしたいかなと今でも考えます。百聞は一見に如かず、この言葉が座右の銘にもなったかなと思います。長々と書きましたが、読んでくださってありがとうございました。