【下垂体腺腫(良性のホルモン産出型脳腫瘍) 手術 体験談】11 ~原因 症状 腫瘍 入院~


30代前半 女性 体験から学びましょう
1. 持病をお持ちですか?

10年ほど前にプロラクチン産生型の下垂体腺腫を患いました。現病歴はありません。 合併症は、不妊・強いめまい・骨粗しょう症・倦怠感などです。

2. 手術に入る前先生からどのような説明がありましたか?

下垂体腺腫という良性のホルモン産出型脳腫瘍で手術をしました。 医師からは手術内容や手術の難易度および所要時間、術後のリスクや注意点など細かく説明がありました。

3. 手術前どのような症状がありましたか?

6年の稀発月経ののち無月経が1年続き、妊娠もしていないのに乳汁分泌があり、どれだけ休んでも体がだるく、強いめまいが週に1~2回の頻度でありました。 また、少し強めにぶつけただけで手足の指などが簡単に折れていました。 投薬で腫瘍を委縮させる治療もありましたが、長期間放置していたせいで腫瘍が1センチ近くまで大きくなり、投薬の効果が見られなかったため鼻からの内視鏡手術に切り替えました。

4. 手術を行うに際して、どのくらい入院しましたか? 

術前2日、術後8日で計10日間入院しました。手術当日のみ絶食でした。 6人部屋で満室でしたが、私以外は全員病室に入りきらなかった外科患者さんでした。 術前は外傷の痛みに苦しむ外科患者さんから「健康体が何しに来やがった!」と言わんばかりに睨まれたこともありましたが、術後はひどい状態だったので同室の患者さんたちから励まされることもありました。

5. 入院費用はどのくらいでしたか?

社会保険適用で約30万円でしたが、難病のため特定疾患医療費控除で後日ほぼ全額返ってきました。

6. 病院食はどのような食事でしたか?

食事は全日普通食でしたが、術後は後遺症予防のため厳しい水分制限があったので飲み物だけは全く出てきませんでした。

7. 入院中に我慢してたことはありますか?どのように一日を過ごしてましたか?

術前は外科患者さんに睨まれるので出歩くことを極力我慢していました。 初めての手術が脳の手術でとても不安だったので、ベッドで音楽を聴きながらゲームや友達とメール、本を読んだりして不安を紛らわしていました。 術後は経口で摂れる水分が1日たった200mlで、口呼吸しかできないので口はカラカラ、のどもヒリヒリを通り越して痛く、とにかく水を飲みたくて仕方ありませんでした。 術後数日は絶対安静で寝たきり、頭の激痛と強い吐き気に耐え、鼻をガーゼで完全に塞がれていたため嘔吐のたびに呼吸ができずパニックを起こしかけたりで、一日中ぐったりしていました。

8. 診断され、手術前にセカンドオピニオンはされましたか?

初めに無月経で診てもらった婦人科から紹介された病院には下垂体腺腫に手を付けられる医師がいなかったため、その病院の医師からセカンドオピニオンも含めてということで、下垂体腺腫を専門的に研究している大学病院の医師を紹介してもらいました。

9. 手術後の後遺症はございますか?

厳しい水分制限を守ったおかげで後遺症は出ませんでした。
現在の生活には何の支障もありません。
できることを強いてあげれば、女性としての機能が戻り妊娠できるようになったことです。

10. 手術後、日常生活で気をつけていることはございますか?

退院後1か月ほどはまだ水分摂取量が定められていたので、水分を摂りすぎないようにしていました。 また、鼻の奥に水が流れるような感覚があったり尿量が異常に多い場合はすぐに病院に来るよう言われていたので、そういった症状がないか注意していました。 現在は再発がないかを確かめるために、生理周期の管理をして体の状態を知るようにしています。



11. 入院に対して、どのようなものを用意し、持参しましたか?

術後強い吐き気があると説明をうけていたので、汚れることを想定して着替えとタオルを多めに持っていきました。 他は洗面用具、バスグッズ、スリッパなど通常の入院準備品と変わりありません。

12. どこの病院に入院しましたか?

大学病院の脳神経外科、6人部屋に入院しました。

13. 担当医師や看護師の対応はどうでしたか?

初めての手術が脳の手術ということでとても不安だったのですが、担当兼執刀医師は不安が少しでも軽減するように、診察の段階からポジティブに明るく、フランクに接してくれました。 また、病気や手術の説明も素人にでも理解できるように話してくれるなどいろいろと配慮してもらえたので、信頼して手術を任せることができました。 看護師も忙しい中気を紛らわせるために雑談をしに来てくれたり、お風呂に入れないので水のいらないシャンプーで頭を洗いに来てくれたり、私物の血まみれの服やタオルを手洗いしてくれたりととても親切でした。

14. 入院中、これがあったら良いという物を答えてください

売店や病院仕様のコンビニがありほしいものはほぼ買えたので、特にありませんでした。

15. 手術前と手術後の変化はどうですか?

手術前の倦怠感や強いめまいが術後うそのように無くなり、乳汁分泌も止まりました。 7年も月経異常があったので、最初は身体に思い出させるためにホルモン投与で強制的にリズムを作り生理を起こしていましたが、3か月で自然に生理が来るようになり、半年で排卵が確認できるようになりました。

16. 今思えばこうしたほうがよかったな~ということはありますか?

腫瘍がもう少し小さければ投薬も効果があったかもしれないということだったので、もっと早く病院に行けばよかったです。 月経異常の裏には下垂体腺腫のような重大な病気が隠れている可能性もあります。 生理も立派な身体のバラメーターです。「生理がなくて楽でいいや」ではなく、異常があればちゃんと病院に行くようにしてください。

17. 同じような病気をお持ちの方に対して話しておきたいことやためになるような話は?

今同じ病気の方は長期間の投薬治療を続けるか手術をするかで悩んでいる方がほとんどだと思いますが、この病気の術後のつらさは尋常ではなかったです。副作用でどうしても投薬がつらいという場合や、妊娠までのリミットで焦っている方は別として、投薬の効果があるのなら断然投薬をオススメします。 あと妊娠の心配ですが、プロラクチン値が下がり、生理と排卵が戻れば可能だそうです。 私も今ではちゃんと妊娠し母親になることができています。

18. 手術後、リハビリは行いましたか?

特にリハビリはありませんでしたが、手術直後は鼻呼吸ができないことでパニックになる時があったので、口呼吸を促すために看護師さんがよく見回りに来て呼吸の仕方をアドバイスしてくれていました。

19. 手術に際して家族の反応は?

残念ながら家族とは信頼関係を結ぶことができなかったので、下垂体腺腫を患ったことも手術をしたことも話しませんでした。現在も知らないままです。

20. その他、手術の経験や体験で、手術経験の無い方に、話したいことをお話ください。

友達や職場の方など、誰かが入院したとなると、励ますためにもお見舞いに行きたくなるものですが、手術をした人(術後)の病院へのお見舞いは極力控えたほうがいいです。 私自身手術をするまでわからなかったことですが、手術の種類によっては術後しゃべったり人にかまっている余裕なんてないほどつらいです。何日もお風呂に入れず歯すら磨けない状態が続くので、誰にも会いたくないと思う場合もあります。 私もどうしても引かなかった友達が術後お見舞いに来ましたが、血の滲んだガーゼで顔のほとんどが隠れ苦しむ状態や、血を吐き呼吸ができずパニックになる姿、血の飛んだタオルやシーツを見てすぐに自分から帰りました。 私自身もそんな姿を見られたくなかったし、友達も見たくなかったと思いますので、励ましてあげたい気持ちはわかりますが、本人が希望しない限りお見舞いは控えてあげてください。 もしお見舞いをしたいなら、退院して落ち着いてからのほうが手術をした本人もいろいろと話もできるしうれしいと思います。 あと手術をする前にあれこれ手術について聞かれると、手術を受ける本人の不安を煽ってしまうこともあるので、自分で話したがる場合を除いて、なるべく詳しくは聞かないであげたほうがいいです。



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