メタボリックと肥満の違いは?

 まず、ダイエットをする理由で男女共通の理由である「メタボ」についてお話をしましょう。

突然ですが、あなたは肥満でしょうか、メタボでしょうか?
「どちらも、おデブちゃんには変わりないから、一緒なんじゃないの?」
というあなた!!
それは間違いです。

一般的に肥満には大きく分けて皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満があるんですねー。
知ってました?

皮下脂肪型肥満は皮下に脂肪が蓄積する状態で体型はヒップや太ももに脂肪がつくのが目立つので洋ナシ型になりやすい傾向があります。

内臓脂肪型肥満は、内臓周辺に脂肪が蓄積する状態で体型はおなかポッコリ出るリンゴ型の体型になりやすい傾向があります。


あなたはどっちですか?
女性なら皮下脂肪型、男性なら内臓脂肪型が多いと思われます。

男女によって脂肪のつき方が違うのはどうしてでしょう。
生物の根本的な目標は子孫を残す事です。
(遺伝学的には違う説もあるようですが…)

大昔、農耕などの作業は女性の役割とされ、女性は安定して子孫を残せるような体になったと言われています。
将来的に妊娠を迎える女性の体は、男性よりも生命維持、環境順応能力が発達しているのです。
女性が皮下脂肪を溜めやすい理由もその1つです。
急激な温度変化に適応するため、必要以上の脂肪は皮下脂肪へ優先して蓄えられます。
また、男性は狩猟などで一発大きな仕事をしてこなければならない時代もあったため、男性は筋肉が女性よりも発達しています。
よって、皮下脂肪よりも、内臓脂肪が付きやすい体になっているのです。

体のつくりに関しても、女性は長期的な安定を求め、男性は短期決戦型なんですね(^^;)
まあ、その話は置いといて…

では、どちらの肥満があなたの健康にとって危険なのでしょうか?
それは、あなたの予想通り、内臓脂肪型肥満の方が危険度は高いです。

なぜなら、内臓脂肪型肥満はメタボリックシンドロームになる前段階の肥満であるからです。

「メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満症候群)ってそもそも何なの?」
それは、内臓脂肪型肥満の中でも、「高脂血症、高血糖、高血圧」のうちどれか二つ以上をもち合わせる状態のことを言うのです。

つまり、内臓脂肪型肥満+(高血圧、高血糖、高脂血症のうち2つ以上) = メタボリックシンドローム
ってことです。
皮下脂肪よりも、内臓脂肪はインスリンの耐性を誘導しやすい(インスリンの働きを阻害
する)のです。

もう少し詳しく解説すると、脂肪細胞から分泌されるホルモンにアディポサイトカインというホルモンがあります。
このホルモンは、インスリンの働きに影響するホルモンです。

善玉(アディポネクチン)と悪玉(レプチン、TNF-α)があり、 善玉はインスリンの働きをよくし、悪玉はインスリンの働きを阻害します。

インスリンは、血糖を調節する役割があるので、インスリンの働きを阻害するということは、高血糖・高血圧・高脂血症を引き起こしやすいということになります。

「じゃあ、私は洋ナシ型だから大丈夫(笑)」
って…
ノーですノー!!

実際、皮下脂肪型肥満のみであれば、あなたの肥満は直接命に関わるようなことはほとんどありません。

しかし…隠れメタボかもしれません。
最近の20代女性は中年女性よりも内臓脂肪が多というデータもあるそうです。。

「体脂肪計で計ったら、体脂肪率が少ないから大丈夫…」

体脂肪計で計れるのは皮下脂肪であって、内臓脂肪は体脂肪計では計れません。
ですから、安心してはいけません。
特に最近腹部がポッコリ出てきたあなた、健康のためにもダイエットが必要かも。

余談になりますが、実は、最近の研究で肥満はメタボリックシンドロームの直接の原因とは違うことが分かったそうです。
記事によると…

「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、インスリン抵抗性、脂肪肝、心疾患および 2 型糖尿病などの発症リスクを増大させる因子が複数合併した状態をいう。米テキサス大学内科学教授 Roger Unger 博士によると、肥満そのものがその原因であると考える人が多いが、心臓や肝臓などの臓器が損傷される原因は脂肪細胞以外の臓器に脂肪が漏出することであり、脂肪分子が脂肪細胞内にとどまれば、有害な漏出は抑えられるという。」

ということです。なんか分かりづらいですね。

つまり、肥満とは脂肪細胞にしっかり脂肪が貯まっている状態で、メタボリックシンドロ ームは貯まった内臓脂肪が内臓に流出し、内臓や血管などに障害を与える可能性の高い状 態のことを言うみたいですね。
脂肪細胞に脂肪を留めておくためにも、インスリンの働きは大事なのです。

一般的に多量の食事をした場合に、脂肪細胞が脂肪を蓄積できる場合は肥満となり、脂肪 細胞内に脂肪を蓄積できなくなる危険が出てくればメタボになるわけです。

ある程度やせているからといって、安心してはいられません。
内臓脂肪から脂肪が流出する要因としては過食が挙げられるのです。
食べすぎ注意というのはなにもダイエットだけではなく、よりよい健康のためにも必要な ことなのですね。

「でも、メタボ防止(高血糖、高血圧、高脂血症の防止)にはインスリンが大事だという 事は分かったけど、逆に、肥満になっていくんじゃないの?」
インスリンが少ないと病気になるし、インスリンが働くと太るしどうしたらいいのってこ とですよね。

簡単に言えば、過食しなければ良いということなのですが、とりあえずまずは、インスリ ンについて知りましょう。



インスリンとは?



インスリンとは、 血糖が上昇したときに血糖を細胞内に吸収、貯蔵させるための指令書をもったホルモン です。
血中の糖が細胞に吸収されるためのお助けマン
余分な血糖を筋肉や脂肪細胞に吸収させるお助けマン
つまりは、エネルギーの吸収と貯蔵に関わるお助けマンなわけです。

このインスリンなんですが、血糖が上昇すると分泌が増え、血糖が低下すると分泌が減ります。
つまり、血糖が上昇するほど、エネルギーを蓄積する効果が高まるのです。
だから、過食をして血糖が上昇するほど太りやすいのです。

もう少し詳しくその働きを見てみましょう。
まず、食事などをして血糖が上昇すると、インスリンの働きで、
① 各細胞にエネルギー源として吸収させる
② 肝細胞(肝臓)に糖をグリコーゲンとして貯蔵させる
③ 筋肉の細胞に糖をグリコーゲンとして貯蔵させる
④ 脂肪細胞に糖を脂肪の形で蓄積させる
という反応がおきます。

*グリコーゲンは、体がエネルギー不足のときに使えるように糖が形を変えたものです。
例えれば、糖の貯金のようなものです。
これは、脂肪ではないので太る原因ではありません。

「あれでも④のところをみると、インスリンって脂肪の蓄積を助けるの?だめじゃない?」
って思いますよね。
しかし、心配無用です。

とりあえず上の①~④はインスリンの働きの優先順位です。
つまり、インスリンの働きによって脂肪が蓄積されるのは一番最後です。

インスリンは普段は健康の味方です。
あまり糖という刺激を与えなければダイエットにとっても大事な仲間です。
しかし、あまり糖を与えすぎると、最後の最後にはダイエットの敵になってしまうのです。

そして、もう1つくわえると、 インスリンの量は体内で血糖量を判断するための目印となるので、インスリンの量が増えると体内でグリコーゲンや脂肪の合成と蓄積が行われ、インスリンの量が減ると体内でグリコーゲンや脂肪の分解が行われるのです。

「やっぱり、インスリンが低いほうがいいんじゃない?」

まあそうなんですが、体内にある程度エネルギー源を蓄えておかなければ、体内のエネルギー不足を引き起こしたとき大変です。
いざというときに力がでないし、体内の代謝にも影響します。

どうしたらいいのでしょう?
答えは簡単です。
脂肪が蓄積するほど糖を摂らなければよいのです。

「えっ?それって簡単に言えば食べ過ぎなきゃいいってことでしょ?」

はい、その通りです。
しかし、逆に極端に食べなくても、グリコーゲンの合成が上手くいかず、いざというときに力が出ません。

グリコーゲンを合成しつつ脂肪を蓄積させないように食事をする…
このバランスは難しいですね。
食べる量など、数字を出しても、ほとんどの人は結局その量を守れません。
それができるくらいなら、栄養管理を徹底した食事制限のダイエットをできるはずなので、それで充分に痩せることができます。

ですから、私が現実的に言えるのは、しっかり食べるが過食は避けるということなのです。
つまりは、腹8分目です。
この腹8分目を目指すコツは、食事をゆっくり摂ればいいのです。
ゆっくり時間をかけて噛んでです。

これは、何もダイエットのためだけではなく、健康の面でも重要なことなのです。
正直、“私が教えるダイエット方法”を実践するのであれば、お腹いっぱい食べても痩せることは可能だとは思いますが、お腹いっぱいというのは人それぞれで、胃の大きさも違います。

お腹いっぱい食べるのが、人によっては腹12分目だったりします。
毎回、お腹いっぱい食べることにより、胃が大きくなって、お腹いっぱいになる食事量も増えていきます。

これではもう「デブれスパイラル」ですね。
食事増 → 胃大 → 食事増 → 胃大… = 脂肪蓄積の連鎖 です
ギャ○曽根さんのような人はあなたと体のつくりが違うのだということを忘れないように。

腹8分目で食事を終える!
この程度できなければ、何のダイエットをしても無駄ということになります。

最終的に、炭水化物置換えダイエットのような摂取カロリーを減らすダイエット法に頼って体調を崩したり、無駄にお金をかけたあげくに飽きたから止めたらリバウンド…なんて事になってしまうのがオチです。ここで1つ低インスリンダイエットについて説明しましょう。

低インスリンダイエット

方法
一日の炭水化物の摂取量を極力少なくする。

痩せる理由
糖の摂取を抑えて血糖を低下させることにより、インスリンの分泌を抑える。
まず、低インスリンになることにより、脂肪の生成が抑えられる。
血糖が消費され低血糖になると、タンパク質や脂肪からエネルギーを得ようとする。
そのとき、脂肪の分解が促進され痩せる。

デメリット
リバウンドしやすい。
筋肉量が減る。
高ケトン血症(血液が酸性に傾く)になる危険性がある

デメリット克服方法
ダイエット終了後の過食は避ける。(徐々に食事量を増やす)
1日必要量のタンパク質とビタミン、ミネラルは必ず摂取する。
水を小分けにしてたくさん飲む

ジャンルとしては絶食ダイエットのメカニズムなので、一時的な効果は大きくあります。
しかしこれは、体内を低インスリン(糖尿病のときと同じような状態)状態にして痩せる方法ですので、決して健康に良いとは言えません。
急激な体重減少が必要でない場合はお勧めできない方法です。
 

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